時間短縮革命って本を読んだ。

おすすめ度 ★★★★☆
クリティカルチェーンとか好きな人向け。
仕事に期限があり、かつ複数の人が動かないと仕事が完成しないような状況に関係がある人が
読むとよいかも。

読みやすさ ★★★★★
200ページもないので、すぐ読める。

ライフハック系の本ではない。

病院での健康診断の時間を短縮するためにやってきた日産の工場の業務改善の部隊と病院スタッフの話。
なぜ工場の人たちが病院の業務改善というのは、この病院が日産の系列だから。

今の会社にも工場と呼ばれている部門があるのでそんなわけで読んでみた。

病院が工場のライン、受診者が車、検査を部品の組み付け作業みたいに置き換えると
人と物の違いはあっても病院と工場ってそんなに違いはないかもとも思う。

この一連の改善活動の手法の基礎となっているのが日産生産方式でその思想には
”限りないお客様への同期”という言葉が深く関わっている。
何を同期するかといえば時間、コスト、品質。

この本では特に時間の同期が主軸になっている。
病院での滞在時間中の無駄な時間を省き滞在時間そのものを短くしていくことで
お客様の要望する時間に同期していこうというのが目標。

改善活動は検査そのものの時間を短くするのではなく検査の順番を工夫したり
受診者やスタッフの動きの無駄を排除していく話が中心になる。

改善の例として
・検査の流れを一方向にする。
 (それまでは看護士があいてる部屋に行き当たりばったりで通してた。)
・一番時間のかかる検査に合わせて受診者を流していく。
 (タクトを合わせるというらしい)


途中、トヨタと日産の生産方式の違いに触れられていてその違いは在庫の有無と書いてあった。
トヨタ生産方式は、工程毎の在庫に着目してその無駄を改善していくとしている。
日産生産方式は、在庫がなく発注があったらそれに合わせて工程が計画・実行されていく
同期生産とされている。
工程間の同期をとるために無駄を省いていくという視点で改善していくとしている。

先ほどの改善例でも、タクトを合わせるという部分はまさに工場でやってることで
一番手間のかかる工程に合わせてラインを流すということで、前工程で作業しすぎて
時間のかかる工程の手前に在庫を発生させないということ。

同期生産ってクリティカルチェーンに出てきたTOC(制約理論)っぽい話なのかな。

感想
 現場の業務改善が実際にどう進んでいくか。
 データは説得するための材料。データを見て人は納得して協力してくれる。
 押しつけはだめ。
 ということがよくわかる.
 
日産生産方式の異業種分野への適用事例を紹介することがこの本の目的なので
多少の自画自賛ぽさがあるけど、気になるほどではない。





もっと、突っ込んだこと知りたい人はこっち読めってことかな。